普段お使いのTシャツでも生地の違いを感じたり、なんとなく好みの肌ざわりがある方もいらっしゃるでしょう。その触り心地の違いは、生地の縫製や編み方にあります。生地の作り方ひとつで、完成するTシャツの着心地や涼しさ、動きやすさなどが大きく変わるのです。
今回はTシャツの生地によく使われる3つの編み方をご紹介します。
Tシャツを縫製するまでの3つのプロセス
一口に「Tシャツの縫製」と言っても、糸から服を作るまでには、3つの段階が存在します。
Tシャツが完成するまでには、綿やポリエステルなどの糸から生地を編み上げる「織布」、衣類の型に合わせて生地を切る「裁断」、切った布を縫い合わせる「縫製」の3段階があるのです。
中でも着心地や風通しなどに影響するのが、一番始めに行う「織布」。糸の編み方を変えるだけで、完成するTシャツの風合いがガラリと変わります。
それではTシャツに使われている代表的な編み方を見てみましょう。
Tシャツの編み方などにある代表的な3つの縫製
●もっとも単純・ポピュラーな「天竺編み」
Tシャツの編み方でもっとも一般的なものが「天竺編み(てんじくあみ)」です。名前の由来は、インド(天竺)産の織物から来ています。
縦糸と横糸を交互に編む平織りと呼ばれる方法で、棒針を使ったニットでは「メリヤス編み」とも呼ばれます。横に伸びやすい天竺編みは、Tシャツからセーター、下着など幅広い衣類に使われる方式です。
●ポロシャツ生地でおなじみの凹凸編み「鹿の子編み」
「鹿の子編み(かのこあみ)」はポロシャツでもおなじみの凹凸のある生地。小鹿の背中がまだら模様になっている様子から来ています。
凹凸のある編み目は、体への接地面積が少なく、通気性が高いことが特徴です。汗をかく季節でもべたつかず、さらりと着こなすことができます。
フラットな天竺編みなどに比べるとデザインプリントが載りにくい編み方ですが、しっかりした技術力を持つメーカーがあれば問題ありません。
●伸縮性に優れ体にフィットする「フライス編み」
「フライス編み」は、スリムなTシャツや下着、スポーツウェアにも使われる編み方です。
天竺編みなどの生地は、ある程度大きめに裁断するのが通例です。フライスは伸縮性が高いため、同じ面積の布でも動きやすく軽い服が作れます。体にフィットするので、空気抵抗の少ない競技用ウェアやビブスなどにも使われています。
編み物が得意なら作れるの? オリジナルTシャツ発注のススメ
同じ素材でも編み方によって、着心地の違うさまざまな服が作れます。
では裁縫や編み物が得意な方なら、1からTシャツを作ることはできるのでしょうか?
結論から言うと、一般家庭でTシャツを作るのは難しいと言えます。
どこでも売っているTシャツですが、市販のものと同じクオリティを再現するには、たくさんの機材と制作時間が必要。人前で着られるレベルの服となると、縫製技術が欠かせません。Tシャツを作る時は、織布から縫製までプロに発注するのが賢い選択と言えます。
今回ご紹介した生地の編み方は、それぞれ得意分野が異なります。肌触りを優先するのか、通気性を優先するのかなど、目的によって生地を選ぶと良いですね。
逆にオリジナルTシャツを作る時は、縫製とデザインの相性が良いかどうかをよく検討しましょう。
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