日本には四季があり、肌で感じる季節感と暦上の季節には少し違いがあります。空気のにおいや生えている植物、空や雲のかたちを見ることで、その季節を肌で感じることができます。しかし最近では秋の節目の「立秋」を過ぎても暑い日が続きますよね。立秋の規準はいつなのでしょうか?
今回は暦の上では秋と言われる「立秋」について掘り下げていきましょう。
そもそも「立秋」っていつ?
秋の節目の「立秋」は、暦の上では8月の上旬にあり、これを過ぎると秋と言われます。立秋の規準は「立春から半年が経ったころ」です。その日から立冬の前日までを『秋』としています。秋と言われると、8月から11月ごろを思い浮かべることが多いですが、実際はもっと夏場にあるイベントです。その年によって立秋の日は異なりますが、大体8月8日前後でこの日が暑さのピークと考えられています。
体で感じる季節はまだまだ夏真っ盛りですが、立秋のころから空模様にも変化が。夏は大きな入道雲が印象的ですが、秋になると空高くうろこ雲が並びます。
また意外なことに、立秋には「梅雨明け宣言」も関係しているのです。
長雨が続いて梅雨が明けない年もありますが、立秋を過ぎても梅雨明けしない場合は、いわゆる「梅雨明け宣言」は行われません。
立秋を過ぎたら「残暑見舞い」
夏の手紙といえば「暑中見舞い」や「残暑見舞い」と言いますが、立秋を過ぎても暑さが続く場合、“残暑”の言葉を使います。
先にも少し触れましたが、立秋は夏の暑さのピークのこと。ピークを過ぎても暑さが残るので、立秋を境に“残暑”を使うのです。立秋までに手紙を出す場合は「暑中見舞い」を、先方に届く時期が立秋を過ぎそうであれば「残暑見舞い」を出すことがマナーと言われています。
また、こうした手紙のマナーは暦上の季節に従っています。そのためどんなに残暑が続いたとしても、8月を過ぎてから残暑見舞いを出すこともマナー違反です。目上の人に夏のご挨拶の手紙を出す場合は、立秋の時期を確認しておくといいでしょう。
立秋は二十四節気のひとつ
立秋についてもう少し掘り下げてみましょう。
立秋という名前は、中国の太陽暦「二十四節気」のうちのひとつから来ています。
季節というものは太陽の動きに合わせて決められていています。太陽の360度の回転を15度ずつ、合わせて24等分したものが「二十四節気」です。それぞれが約15日ごとに分かれており、「節気」と「中気」という名前が交互についています。その中で立秋は13番目の節気です。
この二十四節気はもともと中国から伝わったもので、農作業で正しい季節を知るために作られたものです。日本では江戸時代に二十四節気が暦として使われるようになりました。
いかがでしたか?
立秋だから今日から秋と言われても、まだまだ残暑が厳しい8月上旬。
日中は暑くても、夜になると気温はグッと下がり秋の訪れを感じられるのもこのころからです。昔からの季節の考え方を知ることで、なんとなく過ごしていた立秋も感じ方が変わるかもしれません。立秋を過ぎたら空を眺めて、秋の訪れを感じてみてくださいね。
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