お祭りやイベントシーンの衣装としてよく着られるはっぴには、さまざまな柄のバリエーションがあります。特に「定番柄」と呼ばれる柄には1つ1つ異なる意味が込められており、印象もそれぞれ違うのです。オリジナルのはっぴを作る際は、このような柄に関する知識を深めておくと、デザインを決める参考になりますよ。今回は、はっぴの定番柄をご紹介すると共に、その意味や印象をご紹介していきます。
はっぴの定番柄ってどんな柄?
市松柄
市松柄とは白黒や紅白など、2色の正方形を互い違いに並べたチェック柄のことです。「元禄模様」や「石畳柄」とも呼ばれています。シンプルで飽きの来ない柄なので、どんなイベントシーンでも使いやすいです。また、シンプルながらも江戸情緒を感じさせる賑やかな印象を与えてくれるため、幅広い世代・地域のお祭り用のはっぴとしても人気があります。
波柄・青波柄
波柄ははっぴの腰部分に大きな波が描かれた柄です。ブルー系のはっぴに波柄を用いることで、涼しげな雰囲気を演出することができます。屋外のイベントや、夏祭り用のはっぴにぴったりの柄ですね。
また、ダイナミックで力強い柄のため、人の目を引きつける効果があり、販促用イベントなどでも盛んに用いられています。
青波柄も波を描いた柄ですが、魚のうろこのような柄が規則的に描かれているデザインです。昔は雅楽の衣装の柄として使われていたことから、格式が高いイメージがあります。
吉原柄
吉原柄とは、四角形の中にさらに四角形が描かれ、それが鎖のように連続してつながった模様のことです。はっぴだけでなく、のれんや手ぬぐい、はんてんなどにも多く描かれており、江戸を代表する柄の1つといえます。
名前にある「吉原」とは吉原遊郭のことを指しますが、これは「吉原遊郭は、一度入ると鎖でつながれたように二度と抜けられない」という意味からきているといわれています。
ですが、現在は「人と人をつなぐ柄」というポジティブなイメージも広まっています。団結力を表す柄なので、応援団などのチームではっぴを着る際にもおすすめですよ。
紗綾柄(総柄)
紗綾柄とは、「卍」の文字を引き伸ばしたような柄のことで、「卍崩し文様」とも呼ばれています。紗綾柄ははっぴの腰回りだけではなく、全体に描かれているのも特徴です。
古くから「不断長久」という意味を持つ柄であり、縁起のいい柄というイメージが広まっています。一般的には、お祭り用のはっぴによく使われることが多いです。
日本で古くから親しまれている定番柄には、それぞれ違うルーツや意味が存在します。柄に込められた意味を理解した上ではっぴのデザインを決めると、より気持ちのこもった特別な1枚を作ることができるでしょう。これからオリジナルのはっぴを作る予定の方は、今回ご紹介した内容をぜひ参考にしてみてくださいね。
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