ワッペンを帽子やTシャツ、ジャケットなどに付けるファッションは人気が再燃していて、2017年のトレンドとも噂されています。
この「ワッペン」はいつから使われるようになったのか? その起源は中世ヨーロッパの十字軍にあるようです。
今回は流行のファッション、ワッペンの歴史をひも解いていきます。
ワッペンの歴史①:ワッペンは軍隊の目印だった?
ワッペンとはドイツ語で「紋章」を意味する言葉です。その起源は、ヨーロッパの騎士たちが「戦争中にお互いを見分けるため」に付けたことにあります。
時は11世紀、中世ヨーロッパで有名な十字軍遠征が始まりました。
当時の戦争は、騎士たちが甲冑を着こんでぶつかり合う真っ向勝負です。体中を鎧で覆っているので、戦いが入り乱れると敵と味方の区別すら付きません。
そこで十字軍遠征では、自分たちの盾や胴、馬鎧、旗などに自分たちのシンボル(家紋)を付ける工夫を施しました。この紋章は、イングランド王ならば3匹のライオン、フランス王なら百合の紋章などが有名ですね。
ワッペンの歴史②:誰もが使う「所属」のシンボル
ワッペンは、家族やチームへの「所属」を表すシンボルとして浸透していきます。
最初に十字軍に行っていた騎士は、家に代々伝わる「シンボル持ち」の貴族たちです。しかし回を増すごとに参加者も増え、一攫千金を狙う民間人も加わるようになりました。彼らは「シンボル無し」の家柄でしたが、軍隊で戦う都合上、所属した貴族のシンボルを付けて戦いました。
1400年ごろになると、農民にもシンボルを持つ権利が認められ、誰でも「家柄や所属を表すマーク」をワッペンにできるようになったのです。ナポリやベネチアといった大きな都市も紋章を作ったり、学生団体やクラブチームでも所属ワッペンを付けていました。
ワッペンの歴史③:現代のワッペンは「個性」のシンボル
長い歴史を持っているワッペンですが、今やファッションにおける「個性のシンボル」としての役割を担っています。
日本でも2016年冬頃から、ワッペンを活用したファッションが目立つようになりました。
シンプルなモノトーンTシャツにワッペンをたくさんつけたり、古着のMA-1を自分好みのデザインに仕上げたりと、リーズナブルで個性的なファッションが楽しめます。
特大サイズのワッペンを、スタジャンの刺繍代わりに利用している方もいるようです。中にはスリッポンに貼ってポップなデザインに仕上げている人も。新しいアレンジが次々と登場する注目のアイテムと言えます。
ワッペンの歴史を振り返ってみると、「自分をアピールすること」こそが正しい使い方なのが分かります。数々のデザインの中から「自分のシンボル」と言えるものを選ぶのは楽しいですよね。好みのデザインが見つからない時、あるいはもっと自分を表現できるものがない時は、オリジナルワッペンを作ってみてはいかがでしょうか?
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