秋は田んぼの稲が美しい季節ですね。風に波打つ黄金の稲穂は、日本人の心の原風景といっても過言ではないでしょう。
しかしそのような田んぼを見たことはあっても、実際の稲刈りがどのようになっているのか知らない人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、意外と知らない稲刈りの時期と作業工程をご紹介します。
稲刈りの時期
生産する地域によっては気温の違いなどがあるので、稲刈りの時期は異なります。
また稲には「早稲(わせ)」「中手(なかて)」「晩稲(おくて)」と三種類あり、それぞれ熟す期間が違うため、種類によって稲刈りの時期が早くなったり、遅くなったりします。
そのため稲刈りの時期は幅広く、8月から11月ころにかけて行われることが多いです。
ちなみに、稲刈りする時期を見るために「籾の80%~90%が黄色く変わったら刈り取る」という目安もあるようです。
稲刈りから精米までの作業工程
1.稲刈り
稲刈りは「コンバイン」という大きな機械で行う農家が多いです。
昔は人が鎌で刈り取ったり、「バインダー」という稲を刈り取るための機械を使っていました。しかし、コンバインは稲を刈り取るだけでなく、同時に籾を取る脱穀もできる機械なので、全国各地の農家に普及しました。
刈り取られ脱穀された籾は、袋やタンクに詰められて乾燥をさせるための場所に移動させます。
2.乾燥
脱穀された籾には水分が含まれているため、そのままだと米は発酵して腐りかねません。そのため、専用の乾燥機を使って籾を乾燥させます。
また、鎌やバインダーで刈り取ってまだ脱穀されていない稲を乾燥させるための装置である「稲架(はさ)」にかけて、天日干しをしてから脱穀する方法もあります。じっくりと乾燥させ、米を傷めずに養分も吸収させることができるため近年注目されています。
3.籾摺り
玄米と籾の殻を分ける籾摺りの作業が行われます。
籾摺り機はとても高価なため、個人で所有することが難しく作業を業者に委託する農家が多いです。
4.保存
米の収穫から翌年の夏頃まで美味しさを保たせるために、農家は保管方法に気を使っています。温度調整や湿度管理をきちんと行いながら、冷暗所に保管されます。
保管されたお米は注文に応じて出荷され、私たちのもとに美味しいお米が届くのです。
稲刈りを体験できる田んぼも!
稲刈りに興味が出てきたら、稲刈りを体験できる田んぼや農家もあるので実際に行ってみても楽しいでしょう。
普段何気なく食べているお米もさまざまな種類や作業工程があります。
今度お米を食べるときには、農家の方やお米の作られた過程に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。また違ったお米の魅力に気づけるかもしれませんよ。
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