もうすぐ冬も近づいてきますが、年によっては「そこまで寒くないな……」と感じた時もあったのではないでしょうか。このような冬のことを「暖冬」と言うことがありますが、そもそもこのような暖冬が発生する理由はどういったところにあるのでしょうか?
今回は暖冬の意味を説明していきながら、年によって寒さをあまり感じないことがある原因について紹介していきたいと思います。
そもそも「暖冬」とは何か?
暖冬とは、「平年よりも高い気温になった冬」のことをいいます。
特に日本の場合、冬の時期の3ヶ月が平年の冬と比べて高い時を指して暖冬と呼んでいます。その対義語として「寒冬」という言葉もありますが、1980年以降の数年、日本では暖冬が続いているため「暖冬」という言葉の方が聞き慣れている方も多いのではないでしょうか。
暖冬になると冬物の衣料品や暖房器具などが売れにくくなることから、消費が減少する傾向があり、実際にGDPが伸び悩んだという実例もあります。暖冬だけが直接的な原因とは言い切れないかもしれませんが、暖冬になると不景気になりやすいという傾向もあるため「暖冬だと過ごしやすくて嬉しい」と手放しに喜んでもいられないのが実情なのです。
暖冬を引き起こす原因「エルニーニョ現象」とは?
南米のペルー沿岸から太平洋の中央部にかけて、海面の近くの水温が高い状態が続くことで、暖冬を引き起こすと考えられています。この海面の温度が高まることを「エルニーニョ現象」といい、この現象が顕著に現れれば現れるほど、暖冬の傾向が高まるのです。
一般に、赤道付近の太平洋の海面付近の温度は、東から吹く「貿易風」の影響を受けて西側が高くなり、東側が低くなります。
ところが貿易風が何らかの原因で一時的に弱まってしまうことで、水温の高い海水を東から西へ流しにくくしてしまうのです。
海水の温度が高まることで水蒸気の発生が促進されますが、これによって積乱雲が発達しやすくなり、日本の東側でも低気圧になりやすい「西高東低」という冬特有の気圧配置が弱まります。
この現象がシベリア上空にある寒気を南下させにくくするため、日本では気温が下がりにくい暖冬が続くようになるのです。
暖冬が起きるメカニズムにも目を向けてみよう!
ここまでで紹介したように、暖冬の原因はエルニーニョ現象だと考えられており、それによって経済面でも悪影響を及ぼしているのが実情です。
「今年は暖冬だから過ごしやすい!」という気持ちもあるしれませんが、暖冬が起きるメカニズムやその影響についてもしっかり考えておきたいものです。
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