運動会・文化祭はもちろん、スポーツなどの応援の際にも使われる「横断幕」
横長の布などに文字を書いてメッセージを伝える横断幕ですが、せっかく作るなら丈夫でキレイに仕上げたいものですよね。
今回はオリジナル横断幕を自作する場合の作り方と作成時の注意ポイントをご紹介していきます。
自作横断幕の材料・道具
・布
布の種類は応援旗や団旗、フラッグなどにはポリエステル生地のテトロントロピカルがオススメ。小型で軽量、裏抜けは良くありませんがコストパフォーマンスが良いのが特徴です。
同じくポリエステル生地のテトロンツイルは厚手で丈夫、発色や耐久性にも優れていて社旗などによく使われています。
重厚感のある横断幕には、独特の肌触りと光沢の良さが魅力のシャークスキン、厚手で柔らか、シワになりにくいオックスフォードなどの綿生地を使用すると良いでしょう。
大きさは作りたい幅・長さで大丈夫ですが、縦・横の長さは端の処理時のためにそれぞれ+20㎝の長さを用意しましょう。
コンパクトなものなら縦60cm横120cm、100cm×150cm、次に80cm×180cm、120cm×180cmの中サイズ、屋外で使う大きなものでは140cm×180cm、120cm×200cm以上などのサイズがよく使用されています。
最初は無理のないサイズで、デザインや自分たちの作りたいイメージに合った大きさでオリジナル横断幕を作ってみましょう。
・絵の具
(乾くと水に溶けない耐久性のよいソフトタイプのアクリル絵の具がオススメ。どの素材にも馴染みやすく乾燥が早いのが特徴。画材専門店などで販売している『リキテックス』が有名)
・筆
(ハケと大・中サイズ)
・マスキングテープ
(絵柄などが入ったラッピング用ではなく、ホームセンターなどにある無地の塗装用のもの。細すぎると絵の具ははみ出してしまうので幅を確認)
・アイロン熱接着両面テープorミシン
(布端の処理や仮止めに便利な手芸用の両面テープ。アイロンの熱で簡単に布を接着できる。剥離紙付きとついていないものがあり、初心者には剥離紙付きが使いやすい)
・チャコペーパー
(手芸などで使う複写紙。インクの付いている面を布に乗せ、図案を上に置いてボールペンで上からなぞると図案が布に転写される)
・ボールペン
・パレット
・ハトメ、ハンマー
(布やビニール、革などの素材に紐を通すための穴につける円形の金具)
・ひも
(横断幕の端につける固定用4箇所分。100均の綿ロープでもOK。ハトメの穴の大きさは必ずチェック。長さは1本1.5~2mぐらいがベスト)
ネット販売の他に、絵の具は画材専門店、チャコペーパーやアイロン熱接着両面テープは手芸品店、その他の材料は100均やホームセンターで購入できます。布代を省いた材料費は約3000円ぐらいが目安となります。
オリジナル横断幕作成の手順
1. デザインを作る
まずはオリジナル横断幕のデザインを考えましょう。
チーム名やスローガン、イラストを配置して大まかなレイアウトを作ります。
スポーツの横断幕の場合は、スローガンメインかチーム名メインかを先に決めるといいでしょう。
スローガンの文言が決まっていな場合は、こちらの記事を参考にどうぞ。
【スローガンはひとつになれる魔法の言葉 横断幕に使いたいフレーズ】
なるべく色数は3色以内で納めシンプルなデザインがベスト。
背景色はチームカラーや、チームの雰囲気に合わせて決めていきます。
濃い色の背景には文字は白や黄色などの明度の高い色を使うと読みやすくなり、さらに黒フチをつけると力強い印象に。
書体はシンプルで読みやすいゴシック体や明朝体がオススメ。
メインの文言のスローガンや四文字熟語には筆文字系の書体もよく使われています。
文字だけでは物足りない時は、そのスポーツを象徴するアイテムやシルエットのイラストを入れてみましょう。チームロゴを用いてもかっこいい横断幕に仕上がります。あまり目立たせ過ぎず控えめに使うのがポイント。
デザインはパソコンを使ってももちろん良いですし、手書きでもOKです。
デザインができたら、原寸大に拡大して印刷します。
手書きの場合は、拡大コピーを使うと良いでしょう。
拡大コピーが難しい場合には、一文字ずつA4サイズで印刷してつなげていく方法もあります。
文字はフチの線だけの設定にして印刷します。
2. 布の端を処理していく
布の4辺をそれぞれ5㎝幅で2回折り、アイロン熱接着両面テープで接着していきます。
ミシンで処理してもOKですが、角部分は厚みがあるので注意が必要です。
3. デザインを布に写す
1で作った型紙と布の間にチャコペーパーを挟み、型紙を布に固定していきます。
しっかり固定が終わったら、型紙の上からボールペンで写したい線をなぞっていきましょう。
布と同じ色味のチャコペーパーだと後で線が見づらいため、なるべく線が目立つよう布とは違う色味のチャコペーパーを用意してください。
4. 塗りたい部分をマスキングする
転写が終わったらそのまま絵の具で塗っていっても良いですが、はみ出してしまうとクオリティが落ちてしまうため、塗る前にはなるべく毎回マスキングを行いましょう。
まず転写後のチャコペーパーの線に沿ってマスキングテープを貼って行きます。マスキングテープが貼り終わったら、マスキングテープから透けて見えるチャコペーパーの線に沿ってカッターを当て、色を塗る部分のマスキングテープを剥がしていきます。
5. 色を塗る
マスキングが終わったら、絵の具でテープを切り抜いた部分を塗っていきます。
布地が濃い色味の場合は、白などの薄い色は2度塗りをすると仕上がりがキレイになります。
塗り終わったら、絵の具が乾ききらないうちにマスキングテープを全て剥がしていきましょう。
テープについた絵の具が他の部分につかないよう注意してくださいね。
6. 4〜5を繰り返し、塗りたい部分を塗っていく
4〜5の工程を繰り返し、全ての部分をマスキングし着色していきます。
7. ハトメ・ひも付け
ひもを通すためのハトメを布の四隅につけていきます。
金づちで叩いて付けるタイプのハトメを利用しても良いですが、手芸屋さんに売っているアイレットプライヤーがあると便利でしょう。
ひもの端はほつれないようセロテープを巻いてハトメに通し、結んで固定すれば横断幕の出来上がりです。
上記の通り、横断幕は意外とカンタンに手作りすることができます。
部活動やサークルで横断幕を作りたいと考えているのであれば、自分たちの手で作り上げてみるのも良いかもしれませんね。
長年継続して使う予定のあるしっかりした物や、印刷でしか作れない凝ったデザインを製作したい場合は専門の業者にお任せする方法もあります。
横断幕は応援する人とされる人を繋ぐ大事なメッセージアイテム。
それぞれの方法で想いの伝わるオリジナル横断幕を作ってくださいね。
ラブラボでは、オリジナル横断幕をデザイン・プリント込で12,000円(税抜)から制作しています。
初めての横断幕で失敗できない、プロのデザイナーにデザインを任せたい、などオリジナル横断幕作りに関わるお悩みごとがあれば遠慮なくご相談ください。
横断幕Sサイズ(100cm×150cm)
横断幕Mサイズ(120cm×180cm)
横断幕Lサイズ(140cm×210cm)
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